三千円の使い方で人生が決まる。「三千円の使いかた」

3000円のつかいかたアイキャッチ

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三千円あったら何に使いますか?
ちょっと贅沢なランチ
いつものコスメを少しランクアップ
ゲームに課金
見たかった映画を見に行く
推し活に使う
人によって使い方は様々です。

お金に関する本はたくさんありますが、これほどお金についての考え方、生き方について考えさせられた本はありせん。
小説、いわゆる物語なのに、自己啓発本以上にたくさんの情報が詰まった本でした。

今、お金がたまらないと悩んでいる全ての人に読んでもらいたい。
「三千円の使いかた」を読んでお金はもとより、なぜ考え方や生き方について考えさせられたか。お勧めポイントなどまとめてみました。

少しネタバレなど含みますので、「え!ネタバレやだ!」という方は本を読んだあとに。
どんな本なのかわからない、読んでみようか迷ってるんだよな〜って方は、この記事を読んで参考にしてみてください!
それでは早速。
˖°٩( ‘ω’ )

目次

夢と金

この本は主人公の祖母のこんな一言から始まります。

「人は三千円の使い方で人生が決まるよ」

原田ひ香「三千円の使いかた」より

どういう意味かわからない主人公に「言葉通りの意味だよ」と祖母は続けます。

むすめ

三千円か〜
絶妙な金額だね〜

わたし

そーなのよ〜
三千円ってランチだったら贅沢できるけど、ディナーになったらそれだと足りない。
なにをするにも買うにも絶妙な金額なのよね〜

ふとした拍子に祖母の言葉を思い出した主人公は、大学を卒業して一人暮らしをしている20代。
ずっと憧れたった場所に住むことができて、今の生活に不満も不安もなく過ごしていました。
ところがある日、事件が起こります。

むすめ

え!どんな事件なの?

わたし

事件と言えば事件なんだけど、普通の会社によくあることなんだよ。
でも若い主人公にとっては自分の将来が不安になるくらい、衝撃だったんだろうね。

そして、街を歩いていて”あるもの”に出会い、それが主人公の叶えたい暮らし=将来の夢になり、具体的にどのくらいお金が必要なのかを考えるようになります。

夢はないけど、お金がないと不安だから闇雲に貯める。
やりたいことが決まったからそれに向かってお金を貯める。
夢が先か
お金が先か

夢が決まればどのくらいお金が必要か考える=「自分のこれからの生き方」決めるきっかけになります。

最初のエピソードで、自分は将来どんな暮らしをしたいのかを決めた主人公。
そしてあることに気づきます。

お金を貯めないと、夢が叶えられない

家族それぞれのエピソード

この物語は20代〜70代までのそれぞれの目線で書かれた6つの章に分かれていて、どの年代でも「そうそう!」「わかる、わかる!」と刺さる内容になっているからどんどん読み進められます。

エピソードを簡単に説明します!

chapter
夢を見つけた20代の三千円

主人公である20代の女性。冒頭で紹介したように、今の生活に満足している毎日を送っていました。
そしてふとしたことがきっかけで、自分のこれからの生き方を考えるようになり、祖母から人生が決まると言われていた三千円をあることに使います。
彼女が使った三千円とは?

chapter
祖母・70代の場合

主人公の父方の祖母。夫をガンで亡くし一人暮らし。このおばあちゃん、銀行に預けた時の金利に目がなく、自分が持っているお金を預けたらどのくらい増えるか、計算がすこぶる早い。
(⊙_☉)
夫が残してくれた貯金がかなりあり、今の暮らしは保てているものの、これから先のことを考えると不安になってしまう、棺桶までたくさんお金を持っていきたい年代。

息子の嫁が提案した料理教室で得たお金から、働きたいと思うようになり73歳の職探しが始まります。
嫁よりスマホを使いこなす、パワーあふれるおばあちゃん。
今は亡き夫との馴れ初めが素敵です。
(*˘︶˘*).。.:*♡

chapter
姉・30代の場合

主人公の姉は公務員の夫と小さな子どもがいる専業主婦。
このお姉ちゃんの凄い!
あの手この手で賢く(見方によってはえげつなく)節約しまくり、貯めたお金はなんと六百万円!
元、証券会社勤務で金利計算はお手のもの。
自分で掴んだ幸せは間違いない!と思っていたところに友人からある知らせが届き、今のケチケチ生活はこれでいいのか?と疑問を持つように。

chapter
祖母の男友達・40代の場合

祖母がホームセンターで知り合った、40歳になったばかりの男性。
定職につかず、季節労働などアルバイトで食いつなぐフリーター。
そしてなぜか女にモテる。
(^_^;ゞナンデモテルカ ワカルケド
この手の男あるあるだよな〜と思いながらも男性目線の描写が面白い。
独特の金銭感覚がこの物語の中でスパイスとなっています。

chapter
両親・50代の場合

主人公の両親。というよりごく普通の主婦である、母親目線で書かれたお話。
友人の離婚話しを聞いてから調べた自分の貯金が、ほぼなくなっていることに気づくくらい、ぼんやりしている人。
ここらへん、同じ世代なのでちょっと手厳しいかもです。はい。
(。・ˇдˇ・。)

むすめ

ぼんやりって、、。同世代だと手厳しいね〜

わたし

共働きで朝から晩まで働いていた身としては、旦那さんの稼ぎだけでなんとかなっている家庭は羨ましかったのよ〜

わたし

でも、そのおかげでお金のことはシビアに考えていたし、健康であることは大きな財産かも!

さらに病気で入院したこと、友人の離婚などがきっかけとなり、家事をしない夫とのこれからの生活やお金のことをより深く考えるようになります。
「このままでいいのだろうか」と。
子どもが手を離れたり、親の介護から解放されて夫婦ふたりになった時、自分の生き方を改めて考えるこの世代ならではのお話です。

chapter
夢を遠ざけるもの・お金で買えない幸せとは

最後の章では、お金にとっての「最大の敵」が現れます。
この最大の敵が全ての人を巻き込んでいきます。
この敵、登場人物たちはどのようにして倒すのか。
ワクワクしながら読み進められます!!

この本をお勧めする理由

  • 読みやすい
  • お金のことを考えるキッカケになる

とにかく読みやすい。
いつもは1冊読むのにとても時間がかかってしまうわたしですが、なぜかスラスラ読めました。
そして、改めてお金のことを考えるいいキッカケになりました。

自分がどこに住んで、毎日をどう暮らしたら幸せと感じるのか
それにはどのくらいのお金がかかるのか。
そのお金を貯めるにはどうやったらいいのか。
お金のことについて考えることは、これからの生き方を決めること。

自己啓発本などが苦手な方にお勧めの1冊です。

最後に

実はこの本、息子の本棚にありました。
これって息子の趣味じゃないな〜と、手にとって読んだところ、激ハマり。笑

物語の面白さもあり、お金や生き方についても考えさせられる内容で、家計簿の話が出た時は収入と支出を可視化することの大切さを感じました。
今から100年以上前から存在する家計簿。
家計簿をつけること=家計を管理することは貯める力になる
お金で悩んでいるすべての人に読んでもらいたい!お勧めの本です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
クスッと笑ってもらったり、お役に立てたら嬉しいです!!
ヽ(^0^)ノ

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