生前整理が必要な5つの理由。 親が急死して困ったこと。終活が必要な理由。

生前整理アイキャッチ

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以前の記事に少し書きましたが、まだ残暑が厳しい9月初旬、母は晴天の青空に消えて逝きました。
数日前まで元気だったので、まさに青天の霹靂、85歳でした。
今回は、親が急死した時に困ったこと、またこうすればよかったと思ったことを書いてみます。

親に生前整理をして欲しいけど、どう話を切り出していいかわからない。もしくは自分の生前整理をしたい方、是非読んでみて参考にしてください。

目次

聞いておかないと困ること

急死して特に困った事と言えばこの5つ。

  1. どのような葬儀をするのか
  2. 連絡を誰にしていいのか
  3. 預金や保険をどのくらい持っていたのか
  4. 通帳や印鑑、カードがどこにあるのか
  5. お墓がどこにあるのか

1.どのような葬儀をするか聞いてなかった

葬儀の花
突然の訃報は悲しい

家族葬で父、兄、わたしの3人でこじんまりとやりたい、というのがわたし自身の希望でした。
でも、現実は葬儀会社の人から「うちで葬儀積立をしているので、うちでやる。」と言われ、父が1人で話を進めてしまい、立派な葬儀場で行うことになってしまいました。

実家とわたしの住んでいる家は車で2時間ほど離れており、亡くなった知らせを聞いて、慌てて駆けつける間の出来事でした。
遺体は葬儀場へ運ばれ、「え?自宅じゃないの?」とボーゼン。
その日のうちに通夜が行われ、翌日はお葬式になると聞いて、再び唖然。
最期は家に帰ってこないんだ。と思うと、悲しくて仕方ありませんでした。

葬儀積立をしていたのは間違いないようですが、この葬儀積立のいうのがなかなかの曲者。
互助会会費という名目で、月々3,000円を長期に渡って支払っているようでした。
そして、葬儀代として高額請求された料金から、積立額を引き、会員特典として大幅値引きをしていますが、総額として支払った金額はかなりのものになります。

ご葬儀請求書の項目を見るたび、一つひとつの項目が適正価格かわからず、今でも悶々としてしまいます。
そもそも、本当に母はそこで葬儀をしたかったのか、葬儀をしない選択をして、積み立てたお金を生前に使った方が良かったのではないか。
生前に話し合っておかなかったことが、本当に悔やまれてなりません。
( ; ›ω‹ )

葬儀をするのか・しないのかを本人に聞いておく。
葬儀をする場合、どこでするか、そのお金はどこにあるのかを確認しておく。

2.訃報連絡を誰にしていいか、そしてその連絡先がわからない

連絡
思いつくところに電話をかけまくる

故人が親しかった友人や知人、親戚に連絡して訃報を伝え、葬儀の案内を行わないといけません。

わたし

なにも聞いてないけん、誰に連絡していいか全然わからん〜。

母は割と友人が多く、よく話もしてくれていたので、名前などはわかりますが、さすがに連絡先まではわかりません。

ものすごく小さいアドレス帳に電話番号など書き込んでいたのを思い出し、母の身の回りの物を大捜索。見つかったアドレス帳に書いてある、母の友人だと思われる電話番号に訃報を連絡。
でも、どこまで(誰まで)連絡していいか、それがわかりません。

元々親戚付き合いもあまりしていなかったので、どこに親戚がいて、連絡先や訃報を連絡した方がいいのかさえわからず、アドレス帳を手にして、ずっと考え込んでしまいました。

連絡をとってほしい人の連絡先を聞いてメモするか、携帯電話に登録しておきましょう!

故人の携帯電話に残っている、発信・着信履歴も有力情報。
最近、連絡を取り合っている方達だと思われるので、片っぱしから電話。

わたし

突然のお電話、失礼します。わたくし◯◯の娘で◯◯と申します。
母のご友人の方でしょうか?
実は母が亡くなり・・・。

このやりとりをひたすら繰り返します。
なかなか、心臓に負担がかかる作業です。
くぅ〜〜。;( ;´꒳`;): 頑張れ!自分。

3.現金や保険をどのくらい持っていたかわからない

お金のグラフ
本当はいくらお金を持ってたんだろう

資産がどのくらいあるのか、そんな話は一切してこなかったので、さっぱりわかりません。
父も母がどのくらい現金を持っているかなど、細い事はわからないし、「俺はよーわからん。」とわたしに丸投げ。
とにかく、母の持ち物を見つけては、中を確認する。作業をひたすら繰り返します。

自分も死んだら、こうやって片っ端から色々見られるんだ〜と思うと、恥ずかしい手帳とかノートは早めに処分しないとな〜、なんて考えつつ、黙々と作業は続きます。

そんな時、救世主が。
母の友達が保険をかけていたことを教えてくれました。
死亡したら入る保険で、兄が保険料を負担していたらしく、父には内緒で死んだらわたしに知らせるように、母がその友達に伝えていたそうです。
「保険証券が家にあるから、見つけて手続きをしなさい。」と教えられ、言われた通り証券を見つけて保険請求手続きをしました。

そのおかげで、葬儀費用などを保険金で払うことができ、こちらで負担せずに済みました。
d( *^ω^*)p かーちゃん、ありがとう!

資産がどのくらいあるか?加入している保険や負債があるか確認しておきましょう!

4.通帳、印鑑、キャッシュカードがどこにあるかわからない

通帳と印鑑
印鑑が多すぎる

一番手こずったのは、これかも。
古い通帳や、クレジットカードやキャッシュカード、昔のローン返済表、そして印鑑が山のように出てきました。
合併されて今はない古い銀行の通帳など、残高を見ると少し残っていて、それをどうしたものか、迷いました。

結局、連絡がつくところには全部、片っ端から電話をかけて調べました。相手方が「わかりません」と言ったら調べようがないのでそこで終わりとして、全てのクレジットカードや銀行の解約、その手順などを聞いて、根気よく行っていきます。

通帳の日付や細かいお金の出し入れに、その日確かに生きていた母に想いを馳せて、泣いてしまいました。

わたし

かーちゃん、この日なにがあったと?めっちゃお金おろしてるやん。

と、母に話しかけても、返事は返ってきません。

会話がちゃんとできるうちに、通帳と印鑑がどこにあるか聞いておきましょう!

5.お墓がどこにあるかわからない

お墓
暗くて狭いところが苦手なので、自分の時は散骨してほしい。

あまり親戚付き合いがない我が家。
子どもの頃は母方のお墓参りに行ってましたが、それももう40年以上前のこと。
どこにお墓があるのか、それを知っている人は誰なのか、全くわかりません。

早々にお墓に納骨は諦めました。
じゃ、どこに納骨をすればいいか。

わたし

新しくお墓を買うか、納骨堂を買うか、どっちを選んだ方がいいんだろう?

実家の近くの納骨堂に見学に行きましたが、建物の中に所狭しと並べられたロッカーのような空間に違和感を覚えてしまい、どうしてもそこに母の遺骨を納める気になれません。

ましてや、お墓を買うとなると値段も高く、どこに?どのくらいの規模で?など決めないといけないことが山積みで、新たに買う気もなれず、、、。

そんな時、ラジオか何かで「無理に納骨しないでいい」と言っているのを聞いて

わたし

そうか!まだ踏ん切りがつかなかったら、無理に納骨しなくていいんだ。

納骨をしないことは、法律に違反することではないようです。
自宅に保管される方もいるそうなので、家で保管することにしました。

小さなお仏壇や可愛い形の骨壷があることを知り、実家の大きな骨壷から分骨をし「手元供養」しています。
分骨は法律違反でも、よくないことでもないことでもなく、故人を身近に感じられるので、個人的にはこの形に落ち着いてよかったな〜と思ってます。

こうしたら良かったな。と思うこと

ライフワークバランス

生前整理は自分が親に聞くこと、もしくは親が率先してやることと思っている方が多いと思います。
でも、本来は自分が率先して、自分自身の生前整理をして、家族にきちんと伝えておくことが重要ではないかと思います。

正直、生前の母に「死んだら、お葬式とかどうするの?お葬式代、貯めてる?お金はどのくらい持ってるの?」と聞きにくかった。

でもその時、わたし自身が生前整理をして、それを母に伝えることによって、母の死後についても話しやすくなったのではないか?と今になって思います。

自分の年齢、立場など関係なく突然やってくる死という現実に、残された家族が困らないよう、自分から死んだらこうして欲しいと伝えることがとても大事だな。と母の死を通して痛感しました。

不謹慎だと思わず、自分から家族に「残されたあなた達が大変な思いをしないように、これは大事なことだから」と伝えて話し合う時間を一度作ってみてください。

自分の生前整理をすることで、自分が本当にやりたい事などが見えてくるかもしれません。

まずは自分自身の生前整理をやってみる。

遺品整理

母の死から1年くらい経ったある日。
ふと、友人が身につけていたペンダントのことを思い出しました。
彼女がつけていたペンダントがとても可愛かったので、「それ、可愛いね?どこの?」と褒めると
「これ、母なんです」と彼女の返事。

詳しく聞くと、遺骨を納めることができるソウルジュエリーというアクセサリーがあると教えてくれました。

調べると、販売しているところは様々で、ジュエリーも指輪だったり、ネックレスだったり、種類も豊富。
その中でも、彼女が身についていたものが、可愛くて値段もそこまで高くなかったので、同じものを買うことにしました。

表には、母のイニシャル、裏には命日とメッセージを刻んで、旅行に行く時など身につけて、母と一緒にまた思い出を刻んでいます。

ソウルジュエリーとボックス
Soul Jewelryの「ルーナ」45cmチェーン。

我が家の仏壇

リビングの本棚の上にちょこんと母がいます。
小さな骨壷と母の遺影とお花。おりんの代わりに音叉(おんさ)を毎朝鳴らして合掌。
納骨はまだ少し先かな〜なんて思いつつ、今日もみんなが元気で平和な1日でありますように、感謝を込めて祈ります。

母の遺影

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ほんの少しでもお役に立てたり、気持ちが晴れやかになっていただけたら嬉しいです。
( ⸝⸝⸝ ᐢ ᵕ ᐢ ⸝⸝⸝ )

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